歴史文化

雀ヶ森(すずめがもり)

雀ヶ森

所在地 原村爼原雀ヶ森
立 地

八ヶ岳山麓、俎原の雀ヶ森山(上原山)は、広い八ケ岳の裾野の中で、わずかの比高の小山であるが、目立つ所で棒道に沿った所であるため、狼煙台の伝承が残る。 標高1,311m 比高16m

伝承

『諏訪の歴史』(諏訪教育会)によると、元弘3年(1333)5月、鎌倉幕府滅亡の時に高時の子亀寿丸(後の時行)を奉じて諏訪に逃れ、上社大祝時継に頼って養育し、一旦は雀ヶ森に隠し、炊事の煙を見せないように夜になって穴の中で火を焚くようにしたが見付けられそうになり、杖突峠南の山中をあちこち移ったという。伊那市富県の北条屋敷、藤沢の権殿屋敷はその跡と伝える。 亀寿丸を預かった諏訪祝は軍備にかかり、三河照雲入道頼重とその子時継(大祝)は、望月、祢津、海野氏等と共に建武2年(1335)7月14日挙兵し、一時鎌倉を奪還するが、二十日にして足利軍に鎮圧される。いわゆる「二十日先代の乱」(中先代の乱とも)である。

館跡

亀寿丸を隠した場所は不明。この山の周辺と考えられ、小屋掛けして物見などが用意されたと思われる。 棒道筋の狼煙台は、近くに笹出丘(ささできゅう)と共に可能性はある。

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